ESFJ(領事官)は、周囲の人が楽しく過ごせるように気配りできて、思いやりにあふれたタイプです。

人とのつながりを大切にしているという特徴も持っているため、コミュニケーション能力やプレゼンテーションスキルにも長けている人が多いです。

そんなESFJ(領事館)に向いてる仕事は、協調性や責任感を発揮できるカスタマーサクセスや人事などがあげられます。

この記事では、ESFJの人に向いてる仕事15選、相性の良い上司、向いてる職場の特徴、キャリアについての考え方などをまとめて解説します。

自分にあった仕事や充実した働き方を手に入れるために、ぜひ参考にしてみてください。

ESFJ(領事官)とは?

ESFJ(領事官)を構成する要素

そもそもESFJ(領事官)は16Personalities診断における性格診断結果の一つで、以下の4つの要素が組み合わさっています。

  • 興味関心の方向:E(外向型)
  • ものの見方:S(感覚型)
  • 判断の仕方:F(感情型)
  • 外界への接し方:J(判断型)

つまり、ESFJ(領事官)は社交的でさまざまな人と感覚的にコミュニケーションを取り、直感に従ってテキパキ判断できるといった性格の持ち主といえるでしょう。

またESFJには「ESFJ-A」と「ESFJ-T」があり、それぞれ若干タイプが異なります。

  • ESFJ-A:自己主張型。常に自分に自信を持ち積極的にリーダーシップを発揮する
  • ESFJ-T:神経質型。感受性が豊かで人の感情に寄り添える慎重型

ESFJ-AとESFJ-Tでは自己主張の度合いやストレス耐性において違いがあります。

ESFJ-Aの方が自己肯定感も高く、ポジティブで打たれ強さがあります。物事を前向きに捉えられるので切り替えが早いという特徴もあります。一方のESFJ-Tは繊細で周りの意見に流されやすい部分があり、ストレスには弱い傾向がありますが、向上心が高く目標に対して努力を惜しみません。

また、16personalitiesの公式サイトで公表されているデータによれば、日本におけるESFJ(領事官)の割合は6.75%となっていて性格の傾向を細分化した「A(自己主張型)」と「T(神経型)」を見てみると、ESFJ-Aは3.76%、ESFJ-Tは2.99%であり、神経型のTの方が日本人には多いことがわかります。

特に自己主張型のESFJ-Aは全32タイプのうち8番目に多い性格タイプとなっていることから、日本人にはESFJの割合が一定高いと言えるでしょう。

ESFJ(領事官)の性格

ESFJ(領事官)は、社交的で周りの人が楽しく過ごせるように考えて行動できるタイプです。高い協調性を持ち、人とのつながりを大切にするため、人間関係を長続きさせます。チーム内では責任感が強いので頼られることも多く、縁の下の力持ちとして重宝される存在です。

また、共感力と他者への奉仕精神が強く、細やかな気配りができる性格なのでついつい困っている人を放っておけず世話焼きをするところもあります。周りの人を巻き込むムードメーカーやモチベーターとして、組織に欠かせない存在です。

ESFJ(領事官)の長所・強み

仕事を選ぶ上では、自分の持つスキルや経験も大切ですが、同時に性格と仕事内容がマッチしているかどうかも重要なポイントです。自身の強みを発揮できる職業かどうかを考慮しながら就職活動を進めると、適職に近い仕事に就職できる可能性が高められます。

ここでは、ESFJ(領事官)の人が仕事で発揮しやすい長所について5つ解説します。

①コミュニケーション能力が高い

ESFJ(領事官)は、16タイプの中で極めて高いコミュニケーション能力を持っています。そのため、仕事においてもあらゆる人と円滑なコミュニケーションを取りながら業務を進めていくことができます。

営業職のような顧客との交渉が重要な仕事はもちろんですが、直接顧客とやりとりしないような職業であっても、社内の人とコミュニケーションを取りうまく連携を取れなければ業務を進めることができません。

また、ESFJ(領事官)は日常会話におけるコミュニケーション能力が高いだけでなく、大人数に対して行うプレゼンテーションも得意としています。自分の伝えたいことを分かりやすく他人に伝える力が高いため、大きな仕事に挑戦できる機会も多いでしょう。

どれだけ他の能力が優れた人であっても、プレゼンテーションがうまくできなければ、大勢の人を動かすことはできません。

一方、ESFJ(領事官)は持ち前の共感力や想像力を生かしてプレゼンテーションができるため、多少スキルが足りなかったとしても、周りの人を巻き込み、協力しながら自分の思い通りに業務を進められることもあります。

したがって、ESFJ(領事官)が仕事で活躍したいのであれば、プレゼンテーションを始めとしたコミュニケーションが重視される職業に就職することがおすすめです。

就職活動の面接では、高いコミュニケーション能力を発揮して成果を生み出したような具体的なエピソードを伝えると自己PRにつながるでしょう。

②ストレス耐性が高い

ESFJ(領事官)は、どんな状況においてもポジティブに物事を考えられるといった強みがあります。仕事においても高いモチベーションを維持しやすく、多少のストレスであれば1日で消化してしまうようなメンタルの強さがあります。

社会人として働く上では、ストレスとうまく付き合っていくことが求められます。

仕事におけるストレスをうまく消化できずに蓄積し続けてしまうと、体調を崩してしまったり、短期離職を繰り返してしまうなど、様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

ESFJ(領事官)はタフなメンタルを常に発揮し続けることができるため、プレッシャーがかかるような重要な仕事も任せてもらいやすい傾向にあります。

③責任感が強い

ESFJ(領事官)の人は、強い責任感を持って仕事と向き合い自分の役割を全うするという長所があります。

どんな仕事であっても責任感を持って取り組むことは、非常に大切なことであり、社会人として働く基本的な素質が備わっていると言えるでしょう。

また、管理職においても責任感は重要です。目の前の仕事に責任感を持って取り組むことで、周囲の人からの信頼を得やすく、昇進して将来的に収入を上げていきやすいといった傾向も見られます。ESFJ(領事官)の人は正義感が強く、相手の立場に立って考えることもできるので、チームの士気を高められる頼もしいリーダーとしても活躍するでしょう。

④長期的な関係構築ができる

社交性が極めて高いのもESFJ(領事官)の特徴で、一度会った人とすぐに打ち解けられる人が多い傾向があります。特に営業職や人事など、多くの人と出会いコミュニケーションを取っていく仕事では、ESFJ(領事官)の社交性を発揮して高い成果を残しやすいと考えられます。

それだけでなく、関わる人を大切にする義理堅い性格でもあることから、長期的な関係を保つのが得意といった長所もあります。ウエディングプランナーや塾講師のような顧客と長い時間をともにする仕事に向いてるでしょう。

⑤承認欲求が強く出世しやすい

ESFJ(領事官)は承認欲求が強いという長所も備えており、自分自身を高める努力ができるため、仕事で成果をあげて出世しやすいといった傾向も見られます。

責任感の強さも相まって、どのような仕事であっても一定の成果を出せる素養があると言えます。

ただ、ESFJ(領事官)の人が頑張っても自分を認めてくれない評価制度だと感じてしまうと、一気に仕事のパフォーマンスが低下するリスクもありますので、自分の性格に合った仕事や職場を探すことが大切です。

ESFJ(領事官)の短所・弱み

自分の性格のいい面だけでなく、悪い面もよく理解しておくことで、より自分に向いている仕事を探しやすくなるでしょう。ここでは、ESFJ(領事官)の人が仕事における弱みを4つ解説します。

①スケジュール管理や仕事の分担

ESFJ(領事官)は、どちらかというと感情的に物事を進めるタイプです。

プロジェクトの方向性を決めることや、それに伴う関係者との合意取得に強みを発揮できる一方で、細かなスケジュール管理や事務作業に苦手意識を感じることも多いでしょう。

そのため、大きな仕事をとってくることはできますが、仕事をとってきた後に細かい作業に分解したり、スケジュールを綿密に組んだり、パターンに応じた対応を考えたりといったことができずに、結果が望ましいものにならないといったことも見られます。

自身の短所を認識した上で、詰めの甘さを補ってくれる人を同じチームに引き込むことが大切になります。

②場当たり的な行動をとってしまう

ESFJ(領事官)は、良いと思ったことにはまっすぐ突き進むためスピード感や行動力が発揮できる一方で、深く考えないまま思いのままに行動することにより、様々なトラブルを発生させてしまうこともあります。

そのため、意識的に立ち止まって「本当にこの判断をしていいのか」を慎重に考える事を癖付ける必要があるでしょう。あるいは、自分に対して適切なアドバイスをしてくれるような右腕となる存在を見つけ、チーム一丸となって同じ仕事に向き合っていく体制づくりも必要になってきます。

③論理的・合理的な問題解決

ESFJ(領事官)の人は数値分析や仮説思考など、細かい思考力が求められるような場面を苦手とする人が多い傾向にあります。

言い換えると、ESFJ(領事官)は頭を使うよりも体を使うような職業や、直感に従った即座の判断が求められる場面では強みを発揮できる性格と言えます。どうしても数値分析や仮説思考の苦手意識を克服できないのであれば、自分よりも周りの人を頼り、苦手分野を補ってもらうようにしましょう。

④ルールを守ることに固執してしまう

ESFJ(領事官)は良くも悪くもどんな人とも仲良くなろうとしがちです。そのためルールを守ることで全ての人が平和に過ごせるような意識を強く持っています。

秩序を守るという観点では大事な考えではあるものの、仕事においては安定を好み、変化を嫌う傾向にあるため、新しい物事への挑戦やイノベーションを考えて実行することに弱みがあると考えられます。

また、ルールや伝統を守ろうとするがあまり、ルールを守らない人を強く追求してしまうこともあり得ます。結果的に周りの人から融通が効かない人だと評価されかねませんので、ESFJ(領事官)の人は柔軟な思考を心がけるようにすることが大切です。

ESFJ(領事官)にあった仕事の特徴

ESFJ(領事官)の長所を生かしながら働くことができる職業を選ぶことで、働きやすいだけでなく、結果につながりやすくなります。では、ESFJ(領事官)にあった仕事とはどのような仕事なのでしょうか?その特徴を3つ解説します。

成果がわかりやすい仕事

ESFJ(領事官)は承認欲求が高い傾向にあるので、具体的な評価基準や目に見える成果を求める傾向にあります。そのため、営業職やマーケティング職を始めとした、自身の仕事の成果が数字で見える職業に向いているといえるでしょう。

成果が数字ではっきりと分かるような職業であれば、日々自身の仕事の成果をモチベーションにして、業務に向き合っていくことができます。

特に営業職においては、契約実績が目に見える形で張り出されるような職場も少なくなく、自分の仕事の成果そのものが、自身のやりがいに繋がるケースも見られます。

一方、定性的な評価しか得られないようなクリエイティブ系の職業だと、働く意義ややりがいを見失いやすいため仕事選びの際には注意が必要です。

長期的な関係構築が重要な仕事

ESFJ(領事官)はコミュニケーション能力に長けているタイプです。

そのため、家庭教師や心理カウンセラー、ウエディングプランナーといった、長期的な関係構築が重要な職業に向いているといえます。

数ある職業の中でも、人と人とのやりとりが重視されるようなものは、基本的に顧客との関係構築が業績に繋がる傾向にあります。

ESFJ(領事官)からすれば、顧客と仲良くなっているだけのつもりでも、自然と仕事の成果が出やすくなりますので、働いていてストレスを感じる機会も少なくなるでしょう。

ただし、関係構築が重要な営業職であっても、新規顧客獲得のための飛び込み営業が中心になるような場合は長期的に関係構築をすることができません。

そのため、同じ職業でもどういったスタイルで仕事に向き合っていくのか、求人票で確認しておくことが大切です。

やるべきことが明確な仕事

ESFJ(領事官)は、目標に向かって一直線に突き進むことができるという強みがあります。

そのため、広報やキャリアコンサルタントなど、やるべきことが分かりやすい職業の方が仕事で成果を出しやすい傾向が見られます。業務内容が一言で表せるレベルの分かりやすさがある職業であれば、ESFJ(領事官)は迷わず業務に向き合えるようになりますので、他の人よりも早く仕事を覚えて成長していくことができるでしょう。

ESFJ(領事官)に向いている職業15選

ここでは、ESFJ(領事官)が強みを生かしながらやりがいを持って働ける職業を具体的に15選として紹介していきます!

看護師

看護師は、ESFJ(領事官)の強い責任感を活かすことができる職業です。患者をより良い状態に回復させるサポートをすることが業務のゴールであり、目標がわかりやすいので働くモチベーションを維持しやすいでしょう。また、看護師は同じ病院で働くスタッフとの連携も重要ですが、ESFJ(領事官)の持ち前のコミュニケーション能力を発揮して協力しながら働くことができるでしょう。

ただし、看護師は患者の命がかかっている仕事ですので、大きなストレスやプレッシャーにさらされることもあります。また、突発的な患者の体調の変化など臨機応変に対応しなければならないことも多々あるでしょう。そのような場合に瞬時に的確な判断や行動が求められる点は注意しておくと良いでしょう。

ケアマネージャー

ケアマネジャーは、社会福祉サービスも受けたいと思っている人のケアプランを考える仕事です。ESFJ(領事官)は、責任感を持って仕事に取り組み、困っている人を助けたいと考える性格のためケアマネジャーに向いています。また、ESFJ(領事官)の長期的な関係性構築やコミュニケーション能力といった強みを幅広く発揮しながら働くことが可能です。

承認欲求も強いESFJ(領事官)にとって、社会的意義が高く高齢化が進む日本ではさらに求められることになるケアマネージャーは適職といえるでしょう。

保育士

ESFJ(領事官)の強い責任感を活かせる仕事として、小さな子供の命を預かる仕事の保育士にも適性があると考えられます。加えて、数年間同じ園児の担任になることも少なくないため、ESFJ(領事官)の長期的な人間関係構築の能力を発揮して園児や保護者とも良い関係構築ができるでしょう。

ただし、ESFJ(領事官)は突発的な行動が苦手な傾向にありますので、行動が読めない子供の面倒を見ることに最初は戸惑ってしまうこともあるかもしれません。

ちなみに保育士は保育士免許を持っていれば全国の保育園で働くことができます。近年では保育士不足が社会的な問題にもなっています。保育士になることで手に職をつけることができ、社会から求められる人材となるでしょう。

塾講師

ESFJ(領事官)の責任感の強さと長期的な関係構築を得意とする性格から、生徒の進路を預かるような塾講師の仕事にも向いています。ESFJ(領事官)にはルールを守ることに固執してしまうという弱点がありますが、塾講師は指導要領に従って勉強を教えていく仕事のため、短所が強みとして活きる点も向いているポイントです。

加えて、ESFJ(領事官)の人は課題解決能力が高く、生徒が勉強で悩んでいたとしても悩んでいるポイントを瞬時に捉えて的確に指導できるため、生徒から信頼される塾講師になることができるでしょう。また、ESFJ(領事官)のコミュニケーション能力の高さから、生徒一人一人に合わせた指導ができるだけでなく、生徒が困ったときに相談しやすい塾講師になることができるでしょう。

広報職

ESFJ(領事官)は、人前に出て話すような目立つ仕事でも物怖じせずに伝えたいことをわかりやすく伝えられるため、広報にも向いています。

広報は会社の顔とも言えますので、メディアの前に露出する機会も少なくありません。ESFJ(領事官)なら、持ち前のプレゼンテーションスキルの高さを活かして、社外の人から魅力的に感じてもらえるような広報活動が実施できるでしょう。

また、広報は社外だけでなく、社内の従業員に向けた広報活動を行うこともあります。

社内外のあらゆる人と関わりを持つ仕事になりますが、ESFJ(領事官)のコミュニケーション能力と関係構築スキルを活かしながら活躍していけると考えられます。

マーケティング職

マーケティング職は、モノやサービスが売れる仕組みを作る仕事です。

会社の規模にもよりますが、基本的には複数人でそれぞれの施策を実施する職場が多く、ESFJ(領事官)にとって働きやすい環境で仕事に取り組めると考えられます。

加えて、ESFJ(領事官)の相手の気持ちを考えて行動できる点は、どんなマーケティング施策が人の心を動かすのか想像力を働かせて施策を考える際にも役立ちます。

マーケティング職は自分がやった仕事の結果が数字に分かりやすく反映されるため、成果が目に見えやすくESFJ(領事官)にとって高いモチベーションを維持しながら働くことができるでしょう。

営業職

営業職は会社や個人に対して提案し、契約をとってくる仕事です。

営業をする上では自社の商品やサービスが相手にとってどんなふうに役立つのか、相手の悩みや課題を理解しながら課題解決に向けた会話の展開を行う必要がありますが、ESFJ(領事官)はどんな人とも関係性を築けるようなコミュニケーション能力がありますので、未経験からでも活躍できるでしょう。

また、仕事の成果は契約が取れるか取れないかといった分かりやすいものになっていますので、ESFJ(領事官)はモチベーションを維持しやすい仕事と言えます。

人事

人事は採用活動や人材育成、労務管理など会社の人にかかわる仕事を行う部署です。

人事は社内外問わず、さまざまな人と人間関係を構築する必要がありますが、ESFJ(領事官)の高いコミュニケーション能力を活かせばすぐに実績を出していけるでしょう。

加えて、人事は目標数値が細かく定められている傾向にありますが、ESFJ(領事官)は数字に向かって突き進む意欲と成果を上げて認められたいという承認欲求が高いといった強みもありますので、数値目標の達成に向かって努力できる点も向いているポイントと言えます。

経営戦略・事業戦略

経営戦略・事業戦略は、自社の経営を拡大していくために戦略を考える仕事です。レベルの高い業務ではありますが、ESFJ(領事官)なら責任感を持ってやるべきことを果たしていけるでしょう。

ESFJ(領事官)は、課題解決能力が高い一面があります。そのため、現在抱えている課題を客観的に捉え、複雑に絡み合う経営課題を解決していくような戦略を組み立てることにも楽しんで取り組めるでしょう。

経営戦略や事業戦略といったポジションは、会社で働く多くの人を取りまとめるような企画職となることから、ESFJ(領事官)のルールを守ろうとする意識とコミュニケーション能力の高さも存分に発揮することができます。

戦略コンサルタント

戦略コンサルタントは事業をさらに拡大していくために、クライアントの戦略を一緒に考える仕事です。

幅広い視点で物事を考え、解決策を的確に考えていく能力やクライアントとの関係構築をできるだけのコミュニケーション能力が求められます。課題解決力やコミュニケーション能力を強みとするESFJ(領事官)にとってまさに適職といえるでしょう。また、実力主義の社会であり、ESFJ(領事官)にとってはモチベーションを高めやすい環境と言えます。

高い収入が期待できる仕事でもありますので、仕事で活躍し周囲に認められたいと考えているESFJ(領事官)の人は就職を目指してみましょう。

プライベートバンカー

富裕層向けにまとまった金融資産の運用やその相続対策サービスを提供する金融機関(プライベートバンク)の顧客一人一人に専属で付き、その一族の「金庫番」として富裕層の資産の総合コンサルティングを行うのが、プライベートバンカーの仕事です。

ESFJ(領事官)は、高いコミュニケーション能力と長期的な信頼関係の構築に強みがあることから、プライベートバンカーに向いています。普段は出会わないような資産家とやりとりをしていかなければなりませんが、ESFJ(領事官)の高いコミュニケーション能力があれば、素早く顧客に信頼してもらい、多くのお金を預けてもらえるでしょう。

ウエディングプランナー

ウエディングプランナーは結婚式を挙げようとするカップルに対して、挙式の計画やタスクの管理を行う仕事です。コミュニケーション能力の高さと強い責任感を持つESFJ(領事官)はウェディングプランナーに向いています。

様々なカップルを相手にすることになりますので、ESFJ(領事官)のような高いコミュニケーションスキルは強みとして仕事に発揮することができるでしょう。また、ウェディングプランナーは必要に応じて担当する顧客に対して結婚式のプランのプレゼンテーションを行うことがありますが、ESFJ(領事官)はプレゼンテーションスキルに優れているため、仕事での成果を残しやすい点もおすすめできるポイントとして挙げられます。

心理カウンセラー

心理カウンセラーは、精神的に悩みを感じている人に対して、安心させられるアドバイスをする仕事です。普段なかなか出会わないようなあらゆる特徴を持った患者に対して的確にアドバイスをしていく必要がありますが、ESFJ(領事官)の高いコミュニケーションスキルがあれば、どのような悩みに対しても柔軟かつ的確な対応ができるでしょう。

また、1人の患者を長期的にカウンセリングすることもありますが、ESFJ(領事官)の強みである長期的な関係性構築を存分に発揮できるため、多くの人をカウンセリングで救っていけるでしょう。

ESFJ(領事官)は他人を励ますことを得意としている性格でもあり、心理カウンセラーの仕事は性格的にもマッチした仕事だと言えます。

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、就職や転職に対して悩みを感じている人に向け、カウンセリングと適切な求人を紹介する仕事です。

ESFJ(領事官)の高いコミュニケーションスキルを活かすことで、求職者の悩みに寄り添ったカウンセリングをすることができます。また、プレゼンテーションスキルを活かして求人を魅力的に伝えることができ、企業と求職者の架け橋となることができるでしょう。

求職者だけでなく求人募集企業の人事担当者とやりとりするなど、関係者が多いことから、ESFJ(領事官)の人間関係を構築する強みも発揮できます。

公務員

ESFJ(領事官)は、強い責任感と高いコミュニケーション能力に加え、ルールや伝統を守るといった強みがありますので、公務員に向いています。

それだけでなく、公務員は社会的意義が高い仕事であることから、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。給料も安定していますので、腰を据えて働きたいと考えているESFJ(領事官)にはおすすめです。

ESFJ(領事官)に向いていない仕事の特徴

ESFJ(領事官)の苦手な仕事を避けることで、自然と働きやすい環境や職業を選ぶことができます。

では、ESFJ(領事官)に向いていない仕事とはどのような仕事なのでしょうか?その特徴を3つ解説します。

突発的なトラブルが発生しやすい仕事

エンジニアやタレント、救急救命士のように、何が起こるかわからない予測不可能な状況やトラブルに頻繁に直面する職業環境は、ESFJ(領事官)にとって強いストレスを感じるでしょう。ESFJ(領事官)は他者との協調や安定した人間関係、明確なルールや手順のある環境を好み、計画的に物事を進めることに安心感を覚える性格です。そのため、突発的な対応が求められたり、先の見通しが立たないような場面が多い職場では、不安や精神的な疲労を感じやすくなるのです。

もちろん、ESFJ(領事官)であっても訓練や経験によって柔軟に対応できるようになる人もいますが、性格的な傾向としては、安定した組織の中で人をサポートしたり、周囲と協力しながら成果を出していくような職場がESFJ(領事官)にはより適していると考えられるでしょう。

1人での作業が多い仕事

デザイナー、研究職、ライターのように単独での作業が中心となる職業は、ESFJ(領事官)にとってあまり適しているとは言えないでしょう。ESFJ(領事官)は外交的で、人と積極的に関わりながら信頼関係を築くことに長けている性格です。そのため、他者とのコミュニケーションが少なく、自分一人で黙々と作業を進めるような職種では、自分の強みを十分に発揮できないと考えられます。

また、ESFJ(領事官)が1人での作業が多い仕事を選ぶと、孤独を感じてしまいやすく仕事に対して充実感を感じにくい可能性があります。性格的な観点から見ると、チームでの協働や対人サポート、対話を重視するような職場環境の方が、より自然体で力を発揮しやすいと言えるでしょう。

自由度が高い仕事

フリーランスや経営者、アーティストのように自由度が高く、自分で物事を判断し進めていく職業は、ESFJ(領事官)にとってはあまり向いているとは言えません。ESFJ(領事官)は秩序や安定を好み、既存のルールや枠組みの中で他者と協力しながら成果を出すことに長けているタイプです。そのため、明確な指針やサポートが少ない環境では、不安を感じたり、判断に迷うことが多くなってしまう可能性があります。

また、周囲の期待に応えたいという思いが強いため、自分一人で責任を背負って進めるような状況は、心理的なプレッシャーとなることもあります。自由で柔軟な働き方を求められる職業よりも、組織内で役割が明確な仕事のほうが、ESFJ(領事官)はより安心して力を発揮できるでしょう。

以上3つのESFJ(領事官)に向いていない仕事の特徴を紹介しましたが、ここで紹介した職業は必ず避けなければならないわけではありません。もしも興味がある場合は、短期や単発の仕事で実際に経験してからご自身で適性があるか判断することをおすすめします。

ESFJ(領事官)に向いている職場の特徴

ESFJ(領事官)の人が自分らしく働くためには、自身の性格に合った職場を見つけることが大切です。

ここでは、ESFJ(領事官)の人に向いてる職場の特徴を3つご紹介しますので、これから就職活動を本格的に進めていくのであれば、これらの特徴を持った職場かどうかを見定めるよう意識してみてください。

複数人で同じ仕事に携わる職場

ESFJ(領事官)は、コミュニケーション能力を活かしてチームで業務を進めていくことに働きやすさを感じる性格です。そのため、一つのプロジェクトに複数人が担当につき、役割分担をした上で仕事を進めていくような職場だと、ESFJ(領事官)の社交性を存分に発揮することができるでしょう。

職場によって会社の雰囲気は大きく変わります。

職場や仕事によっては、何人も同じ会社に集まっているにも関わらず、業務が一人一人完全に独立しているようなケースもあります。このような一匹狼スタイルで仕事を進めていく職場では、ESFJ(領事官)の人は息苦しさからストレスを感じながら働かなくてはならなくなる可能性があります。

職場の雰囲気については面接ではなかなか分からないため、就職口コミサイトで働き方をチェックしておきましょう。

同じ顧客を長く担当できる職場

ESFJ(領事官)の人は長期的な関係構築に強みがありますので、同じ顧客を長く担当できる職場が向いています。

例えば営業職であっても、とにかく新規顧客を開拓することに重きを置いている職場もあれば、少ない既存顧客を長く担当し続けるといった職場もあります。

長期的な関係を構築して顧客からの信頼を得て、顧客にあった提案をすることで業績を伸ばすのがESFJ(領事官)の基本的な戦い方となりますので、自分にあった働き方かどうか仕事選びの際はしっかり確認するようにしましょう。

実力主義で評価してもらえる職場

ESFJ(領事官)は、承認欲の高さから出世欲が高い人が多い傾向にあります。そのため、実力主義で成果さえ出せれば年齢や在籍年数に関わらず昇格できる職場が向いています。

職場によっては年功序列式で、どれだけ成果を出していても年齢が若いだけで正しい評価をしてもらえず昇格できないケースもあります。そのような職場でESFJ(領事官)の人が働くと、昇格が期待できない会社に嫌気が指してモチベーションが下がることが考えられます。

先輩社員のキャリアパスや給与体系については面接の際に直接会社に聞いてみるか、口コミサイトなどを利用して調べてみるとよいでしょう。

なお、外資系企業や実力主義を公表している会社であれば、成果を出した分だけ評価してもらいやすく、そのような環境であれば働きやすさを感じられるだけでなく、仕事の実績に応じて高い収入を狙うことも可能です。

ESFJ(領事官)と相性がいい上司の特徴

相性が良い上司と働くことができれば、ESFJ(領事官)はより安心してのびのびと働くことができます。ここでは、ESFJ(領事官)と相性の良い上司の特徴を3つ紹介します。

クリエイティブな上司

ESFJ(領事官)はルールや伝統を重んじるタイプで変化よりも安定を求める傾向があります。そのため、独創性やクリエイティブな思考がやや弱い部分があります。上司が発想力が豊かなアイデアマンであれば、その弱みを補ってくれますので、働きやすさを感じるでしょう。

加えて、クリエイティブな上司と一緒に働くことで今の自分がどのような観点で仕事をしていけばいいかが分かるようになり、自分に足りていなかった社会人としてのスキルを高めることができるでしょう。

ESFJ(領事官)の人は独創的な上司を見たらいきなり拒否感を持つのではなく、まずは歩み寄ってスキルを盗むような意識を持つのがおすすめです。

用意周到な上司

ESFJ(領事官)は大枠で物事を捉えることが得意な反面、詰めが甘いところがあります。

あらゆるパターンを想定し、緻密に準備をする上司であれば、自分が漏らしている部分を指摘してくれますので、事前にミスを防ぎ仕事を円滑に進められるでしょう。

ESFJ(領事官)の人が細部まで気配りできるようになれば、まさに鬼に金棒です。仕事を進める上で悩んだ時は、まずは上司に壁打ちして適切なフィードバックをもらうようにしましょう。

フィードバックを受けることで、考え方や姿勢を学ぶことができ、細部まで考慮できる人間になれますので、スキルアップを叶えられるでしょう。

トラブルに冷静に対処してくれる上司

ESFJ(領事官)は瞬時に判断して行動することに弱みがあります。何かトラブルが生じた時に真っ先に対処してくれるような頼りになる上司であれば、自分も安心して仕事を進められるようになるでしょう。

「部下の起こしたトラブルは上司の責任なのではないか」と考える人がいるかもしれませんが、世の中には責任を取らずに済むように働きかける上司も少なからず存在します。

上司として信頼できる人かどうかを見極め、少しでも信頼できると考えるのであれば、自分がトラブル対応に弱いことも相談し、解決に向けて行動してみてもよいかもしれません。

ESFJ(領事官)のキャリア形成の考え方

入社後もキャリアについては考える機会が多くあると思います。そんなときESFJ(領事官)の人はどのようなポイントに気をつけてキャリアについて考えるべきか3つのポイントを解説します。

プレイヤーとマネージャーどちらになりたいか決める

ESFJ(領事官)は責任感が強く仕事に対して真面目で、承認欲求の強さが成長意欲にもつながるため、人よりも出世しやすい傾向にあります。しかし、プレイヤーとマネージャーでは求められるスキルが異なり、いいプレイヤーだからといってマネージャーとして活躍できるわけではありません。そのため、あらかじめ自分は実務を極めたいのか、昇格してマネージャーになりたいのか、いつどのような立場になっていたいのか明確に考えておく必要があります。

本当はプレイヤーとして活躍したいのに、自分のタイプを理解せずに管理職になってしまうと現状と理想にギャップを感じて苦しくなってしまいます。早いうちから将来のプランを考えておくようにしておきましょう。

苦手な仕事は他の人に頼る

ESFJ(領事官)の人には内容を詰めるような細かい仕事やトラブル対応などの苦手な業務もあります。しかし責任感が強い性格から、何でも自分で仕事を抱え込んで後々失敗してしまうといったことも考えられます。そうならないためにも、あらかじめ苦手な仕事は誰かに協力を依頼する意識を持つことが大切です。他の人の協力を得ることで自分にはなかった考え方を取り入れながら進めることもできます。

複数人で協力して一つの仕事をやり遂げられるようになれば、より大きな仕事に挑戦できるようになりますので、出世するスピードもさらに早められるでしょう。

ただ、何でもかんでも他人に仕事をお願いばかりしていると、自分の成長が止まってしまうというリスクもあります。どんな仕事をお願いすればいいか悩んだ時は、信頼できる上司に相談しながら進めるようにしてください。

キャリアアップを見据えた転職も検討する

ESFJ(領事官)は責任感が強いため、どんな状況になっても会社を辞めるという選択肢は意識的に取らないようにするかもしれません。

しかし、今の時代は転職が当たり前となっていますので、自身のキャリアを考えた上で前向きな転職をするのであれば、積極的に行っていった方がいいでしょう。

例えば、成果主義ではなく正当な評価が受けられない場合や、どうしても同じ会社では学べることに限界を感じた場合、成長をしたかったり、より大きな仕事に挑戦していきたかったりするような場合は転職活動の検討をしてみてもいいかもしれません。

自分の特徴を生かしながら就活をする方法

これから就職活動を行う場合は、ESFJ(領事官)という診断結果や自分の特性を踏まえながら進めることが重要です。具体的にどのような点に注意すべきか解説します。

診断結果を理解に加えて自己分析を行う

自分に合った就職先に就職するためには、16タイプ診断の結果から強みと弱みを理解することに加えて、就活のための自己分析をすることに挑戦してみてください。

自己分析とは、今までの経験を振り返り、自分ならではの強みと弱みを言語化することで、どのような職業や職場に向いているのかを把握するために行う分析のことをいいます。

自己分析に取り組めていれば、自分が働くことに対して何を求めているのか整理できているはずです。

そのため、自分にあった業界、業種、求人か効率的に見極められるようになるといったメリットがあります。もし自己分析をしないまま就職活動を進めると、求人の比較検討がうまくできなかったり、面接で自分のアピールポイントと企業が求める人物像がブレてしまうといったデメリットに繋がります。

少なくとも応募する前に自己分析を終えられるように意識してみてください。

企業研究を行い自分と合っているか判断する

同じ職業であっても、職場によって働き方や環境、社員の雰囲気は大きく変わってきます。

就職後に働きやすさを実感しながら仕事に向き合うためにも、企業研究を行って働くイメージをより具体的にし、解像度を上げることに努めてみてください。

企業研究とは、求人票や企業ホームページ、就職口コミサイトなどを確認し、就職後に働くイメージを具体的にするためのリサーチのことを言います。また、インターネットの情報だけでなく、OBOG訪問やインターンシップ、座談会での社員の話から働くイメージを膨らませることも有効です。

自己分析で発見した自分の強みを発揮できる環境なのか、求めているキャリアパスを描くことができるのかなど、自己分析と企業研究の結果を照らし合わせて、納得した状態で応募に進むことができるとよいでしょう。

まとめ

ESFJ(領事官)の方は社交的で、周囲の人が楽しく過ごせるよう気配りができる性格です。そのため人に寄り添う看護師やケアマネージャー、キャリアコンサルタントにも向いています。

また、ルールや伝統を大切にし人間関係を長続きさせるのが得意なため、チーム内では縁の下の力持ちとして活躍します。

コミュニケーションスキルも高いので、塾講師、人事、広報、ルート営業などの仕事にも適性があるでしょう。

ただし、16personalities診断による向き不向きはあくまで一般的な傾向です。

診断結果は状況や環境によって変化することがあるため、自分の性格を判断するための材料の一つとして活用してみてください。

もし満足のいく就職をしたいのであれば、まずはこの記事で紹介した15の仕事を検索してみて就職先の候補を増やしてみることがおすすめです。

そして、将来的なキャリアや職場環境も考慮しながら就職活動を進めていきましょう。